私の夢
~男性獣医師初パピーケアスタッフ養成講座実践コースを受講して~
清澄白河アニマルクリニック(東京都) 獣医師 本池 俊仁
小学校の卒業アルバムには、将来の夢「動物に囲まれて暮らす事」と書いてある。
人生、紆余曲折して僕は獣医師になった。一応、動物に囲まれて暮らしては、いる。
僕は獣医師様ではなく、町の獣医さんになりたい。そんなことを漠然と考えてい
たけど具体的には?
「…。」
そんな中、「パピーケアスタッフ養成講座」に出会った。人と動物が幸せに暮らす
ためにはどうしていけばよいか?人と動物の幸せとは何か?理論的な事から、実践
的なことまで自分がやりたいことが具体化されて、ここにあった。
セミナーは受身なことが多いが、このセミナーは養成講座だけあって受身では済ま
されない。日々の実践と復習テスト。それが良かった。必死に取り組めた。素晴ら
しい仲間にも巡り会えた。技術~心構えまで、時には座学、時には実習、時には居
酒屋やFacebookで学んだ。講師の村田香織先生の「とにかく始めることが大切」
を実践し手探りでパピークラスも始めた。
接遇やプレゼンテーションテクニック。こんなことまでやるんだ!正直恥ずかしか
った。しかし、それを楽しくさせる雰囲気が養成講座とそのスタッフにはあった。
これに一番衝撃を受けたかもしれない。こんなスタッフがいるなんて!みんなが笑
顔であいさつ、周りに気を配り、自分で考え動き、しっかり仕事をしているプロが
いた。将来、こんなスタッフと仕事をしていきたい。こんなスタッフが育つ病院を
作りたいと考えた。
修了発表後、接遇の坂上緑先生に「とてもよかった!成長した!」とお褒めいただ
けてうれしかった。接遇教育というものを受けている獣医師はあまりいないだろう。
男性獣医師は特に。笑顔が素敵な男性ほど魅力的なものはありません。
そして、お・も・て・な・し。ホスピタリティそれは「愛」。
男性スタッフのみなさん、おすすめです!
「迎える前から、旅立つまで」。そんなトータルケアができる施設を作りたい。
動物だけでなく、飼主さんや近隣の子供たち、高齢者の方たちにも何か貢献できた
らと思う。「パピーケア」「シニアケア」「CAPP活動」これらをがんばっていきた
い。パピーケアで教育され、CAPP活動で社会貢献し、シニアケアを受けてのんびり
暮らす。そんな生活を動物たちとその家族に提供し、架け橋になる。
そんな「町の獣医さん」になりたい。
さぁいこう。具体化された僕の夢が動き出した。